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第13回ビジュアリゼーションカンファレンス

第13回ビジュアリゼーションカンファレンス開催にあたって


小山田委員長  このカンファレンスはビジュアリゼーションの世界における最先端情報,技術,トピックスを提示する場として1996年に第1回を開催して以来,今回で第13回を迎えます.

 ビジュアリゼーション(=可視化)が市民権を得るようになったのは、ACMからViSC (Visualization in Scientific Computing)レポートが出版された1987年です. これ以降、コンピュータグラフィックス研究の世界的権威である国際会議SIGGRAPHにおいて、等値面表示やボリュームレンダリング表示など多くの可視化技術が提案され、 科学技術計算分野や医用画像処理における可視化技術の認知度は十分に広まりました.この年は可視化元年と位置づけられています.
 最近では、情報爆発時代における不可欠な技術として情報可視化技術の開発や先進的利用が注目されるようになって来ました. また、隠蔽するよりも開示することのメリットを強調する観点で、テレビ番組においても可視化という言葉を耳にするようになっています. 可視化は人類共通の言語であり、意識に直接働きかけるという効能をもっています.

 今回は「日本から世界へ発信する「見える化(=可視化)」文化の創造」をテーマに掲げています.今年は、おりしも可視化元年からちょうど20年目です. IEEEから2005年出版されたVRC(Visualization Research Challenges Report)レポートで強調されているように、 現在は、可視化技術の整備から可視化の意義:よい可視化とは何か?の探求に焦点が移ってきています.
 よい可視化とは、遠藤功著の「見える化」でも述べられているように、行動誘引になるかどうか、すなわち人々のやる気を起こすきっかけや未知の現象を理解する手がかりになるかどうかで判断されると思います. 日本では、世界に先駆け、「見える化」の効能をモノづくりの現場に活用してきました. また、意識を「見える化」するマンガに代表されるビジュアルメディアはすでに世界に誇る文化となっていることは皆様ご存知の通りです.

 基調講演では、「見える化」文化を世界に発信するお二人にお願いしました.お一人は、SIGGRAPHで高い評価を受ける若手研究者五十嵐健夫氏 (東京大学大学院 准教授)で、 「インタラクティブコンピューティングの世界」と題して講演いただきます. お二人目は、見える化を日々実践される中村真一郎氏 (トヨタ自動車 田原工場 第3製造部長)で、「トヨタからの製造現場の「見える化」について」と題して講演いただきます.

 当日は、皆様とともに日本から「見える化」文化をいかに発信していくかを考えていきたいと思います. ぜひ本カンファレンスに参加していただき最先端のビジュアリゼーションの世界をお楽しみください.


可視化情報学会 ビジュアリゼーションカンファレンス実行委員長
京都大学 高等教育研究開発推進センター 情報メディア教育部門 小山田耕二



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